The Grimoire Archive
グリモア トラッカー 書物

憤怒

I.I 知識を付けるたびに、自身は何も知らないことを知れ。 I.II 永遠は英知の彼方にある。これは欠陥ではなく、意図されたものだ。 I.III 全てを知ることが目的なのではない。知りうる限りを知ることは義務なのだ。 I.IV 視野が広がると、置き去りにした者たちは他者となり、やがては敵となる。I.V 無知は高みを歩む者の心と思考を苛立たせる。 I.VI 敵は多い。だがそれは停滞という名の虚ろな掟に立ち向かう者全てが背負う宿命ものだ。 I.VII 怒りに身を任せよ。未知なる路を踏破し、踏みならされた道を灰燼に帰し、高みを目指すための原動力にせよ。 「無知とは受け身ではない。生きることそのものであり、進化を求める全ての者の心を駆り立てる、積極的な挫折である。」 ——「憂愁」第7巻、第12論 ** 説得する必要があるかと思ったが、カルはグループから離れることに同意した。実際に離れるわけではなく背教者をおびき寄せるためだ。敵は我々の首を絞める縄をかけてきたが、歩を進めるごとにその縄はきつく締まっていく。進化し続けるために我々が取るべき行動は、一見すると不可能と思われるだろう。対立は避けられない。だが、我々を追う者の注意をそらすことができれば話は別だ。 ベイルの計画が我々の中で野心に心を支配されている者たちに誤った見識を与えてしまうことを懸念している。己の力量を過信し、深淵へと転び落ちる可能性がある。しかし、もし本当に背教者が我々が思うように脅威であれば、そのような懸念は無用だ。彼なら群れを間引いてあるべき姿に戻すはずだ。無論、我々の同志が流す血以上の代償を払わなければならない。カルのことは残念に思うが、その犠牲は忘れないだろう。 ——テベン・グレイが個人で翻訳した古代ハイヴの文書に添えられていた手書きのメモ