自己紹介の手紙、1967年
フォークナー博士、
私はプロジェクト「ブルードア」の主任研究員、アナリース・マイヤーズ博士です。あなたなら過去に同じ名前の奇妙なプロジェクトがあったことをご存じかもしれません。外部観測省が設立されたのと同時期に発足した本プロジェクトの目的は、因果律を乱すことなく、超光速での通信を可能にするために、超次元のトンネリング装置を造ることでした。当初の実験で明確な結果が得られなかったため、プロジェクトは中止されました。
今年の始めにモファット局長が<ブルードア>を再始動しました。彼はデイヴィス博士とエージェント・イェロが何かによって別次元へ引きずり込まれたと考えています。そこで私たちは再始動以来、彼らの後を追うための道を造ろうとしています。
そして今月、私たちはその目標を果たしました。私たちは別次元と繋がっている半径15センチの亀裂を開きました。人間が亀裂を通過できるようになるまで半年ほどかかる見通しです。
しかし、私たちはある問題に直面しています。そこで、あなたなら助けになるかもしれないと、リー博士から紹介を受けました。<ジャンクション・アドバンス>は実験用の奇妙な物質を手に入れることに手こずっていると聞きました。
奇遇なことに、今私たちには有り余るほどの奇妙な物質があります。検査室は亀裂から溢れだした奇妙な物質で満たされた状態です。幸い負傷者はいませんでしたが、私たちが使用していた機器類がすべて鉄くずに変質してしまいました。今の私たちに必要なのは何らかの遮蔽手段です。
部署間での共同研究は通常、山のような書類作業を伴いますが、このプロジェクトは局長の優先事項なので、そのような手続きは不要とのことです。あなたさえ良ければ、明日から開始できます。
お互いに協力しませんか?
マイヤーズ博士